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吉川浩満『哲学の門前』

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1,980円

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吉川浩満『哲学の門前』 1,800円+税 (紀伊國屋書店、2022年8月刊) 哲学、もっと言えば人文というのは、もっと自由に楽しんでいい。専門知に敬意を払うことと、「門前の徒」として気ままに楽しむことは両立しうる。触れるたびにそう思わせてくれる著者・吉川浩満さんの真髄を、肩の力を抜いて楽しめる一冊。また吉川さんは10/31(土)にbookpondで開催される「ためせる人文学」シリーズの第1回にもご登壇いただきます。こちらも絶賛チケット販売中ですので、ぜひ! (以下、版元紹介文より) ========== 入門しなくていい。門前で楽しめばよいのだ。 自伝的エピソードの断片と哲学的思考が交差して織りなす、画期的な「哲学門前書」の誕生。 十九歳の夏にニューヨークで出会ったタクシードライバーとの会話、伯父の死に涙する祖母を慰めた夜、読書会で生じた環境型セクシュアルハラスメントの後悔、新卒で勤めた国書刊行会で接した個性的な面々、創業間もないヤフーでの目の回るような忙しさ、デビュー作『心脳問題』を山本貴光と書いた日々―― 文筆家・編集者・ユーチューバーとして活躍する著者が、コミュニケーションや政治、性、仕事、友人関係などをテーマに、暮らしのなかで生じる哲学との出会いや付き合い方について、体験談を交えて考察する、ユニークな随筆集。 相棒・山本貴光氏による「吉川浩満くんのこと」収録。    * * * 日々、新たな哲学入門書が刊行されています。こんなにたくさんの入門書が世に出るのは、哲学には入門の手続きが必要だという信念が存在するからです。なぜそれが必要なのかといえば、哲学というものがあまりに多様で、ときとしてあまりに難解だからでしょう。どちらもある意味では本当のことです。だから哲学入門書はつとめてやさしい言葉で書かれています。 とはいえ、いったいどうなったら哲学に入門できたことになるのでしょうか。やさしい入門書を読み終えたとして、それでめでたく入門できたと実感したことや、門をくぐる許しが得られたと満足したことがあるでしょうか。一知半解なまま数多の入門書を渡り歩く「入門書流民」を続けるうち、哲学に対して見果てぬ夢のような感覚がわきあがってくることはないでしょうか。 (第7章「哲学 reprise」より)

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