「考えたかった問いが、すべてここに詰まっている」──この本を夢中になって読了したときの、偽りのない感想。「人文学」とは決して高尚で抽象的で現実から遊離した営みではなく、むしろ「暮らし」で誰もが抱く実感からこそ立ち上がる。平易でつつましい筆致ながらも、「人文学」そのものの転覆を試みる意欲作。
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(版元紹介より)
よりよい“世界制作”のために、私たちの家を考えよう――。
日々の暮らしを支える活動やモノを通じて「美」を捉える「日常美学」は、哲学の一分野である「美学」の中でも、とりわけ新しい領域。これまでの美学は、日常から離れた「芸術」を主な対象とし、家や暮ら しにまつわる事象を無視してきた。しかし、私たちは日々の生活の中でも「美」や「快」を感じながら生きており、その時にはたらく感性が音楽や美術を感じるときより低級だとは言え ないはずである。
椅子、掃除と片付け、料理、地元、ルーティーンなどの具体例を通じて、私たちの感性、そして世界を見つめ直す「日常美学」の入門書。