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古田徹也『言葉の魂の哲学』

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古田徹也『言葉の魂の哲学』 1,800円+税 (講談社、2018年4月刊) ふだんあまりにも当たり前ものとしてある「言葉」。その正体をスリリングに、でもやさしい筆致で解き明かしてくれます。AIによって「言葉」がより一層「生成」されるようになったいまこそ、より一層アクチュアルな本として読める大傑作。 ========== (版元紹介より) 【2019年サントリー学芸賞受賞(思想・歴史部門)】 中島敦の小説「文字禍」、ホーフマンスタールの小説「チャンドス卿の手紙」。この二つの作品に描かれたいわゆる「ゲシュタルト崩壊」、すなわち、文字が意味や表情を失って見える現象をてがかりに、ウィトゲンシュタインの言語論に新しい視座を与え、カール・クラウスの言語論に、すぐれて現代的な意味を見出す。清新な言語哲学の登場! 言葉が表情を失うことがある。たとえば、「今」という字をじっと見つめ続けたり、あるいは、「今、今、今、今、今、今・・・」と延々書き続けたりすると、なじみのあるはずの言葉が突然、たんなる線の寄せ集めに見えてくる。一般に、「ゲシュタルト崩壊」といわれる現象だ。 逆に、言葉が魂が入ったように表情を宿し、胸を打つようになることがある。こういう現象を、どうとらえたらいいのだろうか。魂のある言葉とは、どのようなものか。 本書は、中島敦とホーフマンスタールの二編の小説からはじまる。いずれも、「ゲシュタルト崩壊」をあつかった作品である。 ついで、ウィトゲンシュタインの言語論を検証する。かれが「魂なき言語と魂ある言語」といったとき、どのような哲学が展開されるか。 そして、最後に、カール・クラウスの言語論を考える。 生涯をかけて、言語批判をつらぬいたクラウスの思想とは、どのようなものだったか。 それは、「常套句に抗する」ことで、世の中をかえようとする試みでもあった。 以上の三つの核によりそいながら、「命ある言葉」とはなにかを哲学する力作。

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