SOLD OUT
《文化人類学者・横山紗亜耶 さん推薦》
(2026年4月TALK LIVE「それでもフィールドワークに出る理由──聴いて、書いて、どうするのか?」に寄せて)
ジョアオ・ビール『ヴィータ:遺棄された者たちの生』
5,000円+税
(みすず書房、2019年3月刊)
「自分が本を書くときに、とても影響を受けた本です。たった一人の女性を、徹底的に追いかける──その『足で稼ぐ』迫力と、真実を知るためにどこまでも行くという熱量が、フィールドワークと民族誌の可能性を教えてくれます」(横山さん)
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(版元紹介より)
ブラジル南部の保護施設「ヴィータ」——そこは行き場をなくした薬物依存症患者・精神病患者・高齢者が死を待つだけの場所だった。
現地で調査中だった著者は1997年にそこで精神病とみなされていたカタリナという女性に出会う。「言葉を忘れないために」と言って詩のような言葉を書き続ける彼女は何者で、なぜヴィータに収容されたのか。それを探るうちに、新自由主義の影響のもと、国家・経済・医療・家族の網の目のなかで、生産性という基準で人間を選別し、遺棄する現実が明らかになっていく。著者の粘り強い調査のすえカタリナの真の病名に辿りついた時、彼女の綴った言葉の意味は明らかになり、尊厳は回復される。
周縁化された人々の生きられた経験を復元し更新し続けるために、現代において人類学の果たすべき使命は何かを問い直す話題作。本書は、マーガレット・ミード賞ほか数々の賞を受賞した。