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ジェニファー・ラウシュ『スローメディア』

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ジェニファー・ラウシュ『スローメディア』 2,800円+税 (世界思想社、2026年6月刊) 久しぶりにこういうコンセプトの新刊が出た気がします。人類はもちろん、地球にとって良いメディアとはなにか。国内外の環境や情勢が目まぐるしく変化する中でも、時折こうした問いに立ち返りたいものです。 ========== (版元紹介より) つながってるほど幸せで仕事もはかどる? 電子メディアは環境に優しい? 
常時メディア接続は、働きすぎやストレスの原因になっている。電子メディアは膨大なエネルギーを消費し、デジタル器機は資源の争奪戦や環境汚染を引き起こす。

6ヶ月のオフライン生活を敢行したメディア研究者が、人類と地球のウェルビーイングを脅かすファストメディアの問題点をあぶり出す。
時間と速度をこの手に取り戻そう。グッド、クリーン、フェアなスローメディアで、オルタナティブな未来を育てよう。

【「序文」より】
 われわれの社会は総じて、楽しい計画に、現在という魅惑に、稀少な楽しみ(つまり少数のベストセラー)に魅了されている。多くの者が、日常に欠けていると思われる幸福感や臨場感ややすらぎを追いかけている。わたしたちは知っている。そんな熱心なメディア利用がどういうわけか悩み、不安、疎外、忘却、働き過ぎ、ストレスの原因になっていることを。デジタル技術が、現代の不満の唯一の源泉あるいは根本要因だと思う者なんていない。けれども、この二一世紀初頭の年月を過ごしてきて、数々の端末とネットの恩恵は高くつくと認める者は増えた。メディアとの新しい関わり方と新しい対人関係を模索し、見いだし始めた少数派は、いまや拡大し、増加し続けている。 (……)  スローメディアは、人びとが集い、対話の場が生まれるきっかけとなっており、いろいろな名前で展開を続けている。(……)どの動きにおいても共通しているのは、多くの人びとがデジタル器機と人間の生活について、より深く幅広い考察をするようになってきている点である。われわれに必要なのは、その旗の下に集える未来を見据えた名称なのだ。

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